前回の
『無垢材家具の手入れ方法(ヒビ割れ その1)』のつづきです。
このページからご覧になった方「その1」をどうぞ
http://dgcitacita.exblog.jp/15442703/
それでは補修方法、実践編です。
前回お話ししましたが
蜜蝋 みつろう
を使用します。
蜜蝋はネットでも購入できます。
ビーワックスと記載されている場合もあります。
ナチュラルなもので、未精製でかまいません。
うちではこんな蜜蝋を使ってます。
まず無垢材家具の乾燥で割れてしまった箇所の周辺を
マスキングテープで養生します。
蜜蝋は液体にして流し込むので
天板の裏もマスキングしておかないと
下からボトボト垂れてきますよ。
マスキングが終わったら、
蜜蝋を湯煎で溶かしていきます。
湯煎ってめんどくさいですよね〜〜〜
ウチでは秘密兵器を使います。
コレ!
加湿器です!!
加湿器の蓋を取って
その中に蜜蝋を入れた容器を置きます。
こんな感じに。。
そのまま放置で約5分。
あっというまに蜜蝋が溶けて
液体になりました。
これは加湿器の本来の使い方ではありません。
この方法で、使用して加湿器が故障しても一切責任はとれません。(笑)
いよいよ、さきほどマスキングを施した無垢材の割れ目に
流し込みます。
ゆっくり丁寧に。
でもあまりゆっくり作業すると、
せっかく液体になった蜜蝋が流し込む前に
固まってしまうので注意。
割れ目から溢れるくらい多めに流し込んだら
1、2分たってから、蜜蝋がすこし固まった状態で
スクレーパーで「スーーー」と余分な蜜蝋をそぎ落とします。
スクレーパーが無ければ、テレホンカードやモノサシでも代用できます。
きれいに削ぎ取ることができれば、、
快感。。。(笑)
最後に油性の家具用塗料などで着色。
コレは別にしなくてもOK。
したい方は、ホームセンターで売っている
家具補修ペンや家具用クレヨンで着色してください。
以上です。
思ったより簡単で短時間で作業終了ですよ。
小さな割れで、こんな作業めんどくさい!
って方は、固形の蜜蝋を少量、手にとり、
指で押しつぶしながら練っていくと、やわらかくなって
消しゴムのカスのような状態になりますので
それを直接、割れ目に指で押し込んでいく方法もあります。
ライターで被りながら練ると、すぐ柔らかくなりますが
火傷しないように注意してくださいね。
こうして、メンテナンスや手入れを自分ですることによって
家具への愛着もでてきます。
是非、あなたがお持ちの無垢材家具も
愛着を持って永くつかってあげてくださいね。
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